PMOが直面する問題と解決方法

1.  PMが上手くプロジェクトを動かせていない。

→ PMからメンバーへの意思疎通がうまくいっていない。  メンバーからの意見の聞き取りを行い、PMに状況を説明するようにする。両者の連携が上手くいくまで、常にPMとメンバー間の仲介役として調整作業にあたる。

2. リスクに関しての情報が上がってこない。

→ 会議の場だけではなく、メンバーと個別に話しをして、聞き出したリスクを分析し事前に対応を取る。

3. スケジュールが曖昧なまま作業が行われている。

→ WBSの運用が上手くいってないので、チームリーダーに作成方法を確認して、運用フローを改善して全体に周知する。必要な場合はチームリーダーにDailyでのWBSの作成も指示する。

4. チーム間の会話が無い、情報共有がされていない

→ メンバーの親睦を深める為の場を提供する。また両者間に利害関係がある場合は、第三者的立場で話し合いの場に参加して、両者が妥協出来る連携ポイントを見つけて調整する。

5. 前フェーズの問題点が次フェーズでも発生する。

→ フェーズ終了時に判定会議を設けて、PM、チームリーダーに積み残しがないかの確認を行う。また棚卸しの前提となる事柄についても必ず書面に残しておく。

6. 成果物のフォーマットが統一されていない。

→ 標準化チームが機能していないので、標準化チームリーダに役割を明確に伝えてリーダーシップをとって発言するように助言する。それでも作業が後手になる場合は、リーダー会議で標準化強化策を話し、徹底するように周知する。

7. チーム内での作業負担が一人に集中している。

→ 作業者の工数を数値化して作業量と作業時間を把握する。一時的な場合は監視を続け、継続して高い場合はメンバーの増員、見直しを行う。

8. 品質チェックが出来ていない。

→ ユーザからの指摘事項が多い場合。全体的に多い場合はレビューサイクルの不備が考えられるので、プロセスを見直す。チームに偏って多い場合はチームリーダーに事情説明を求める。改善されない場合は、進捗も滞るケースが多いのでPMと話し合い、リソース調整を行う。

9. チーム編成が曖昧で責任が明確でない。

→ PMOが体制を明確にするように推進する。タスクに対して責任を明確にして、兼任は出来るだけ避けるようなチーム編成にする。